危機管理と安全対策
海外での防犯意識
海外での滞在をより充実したものにするために最も重要なのが、危機管理と安全対策です。窃盗事件(空き巣、置き引き、スリ)、レイプ、暴行、傷害事件等、渡航先で邦人が被害に遭う事件も起きているため、日本ではない異文化の社会で生活していることを常に認識し、日本にいる時以上に危機管理意識を強く持つことが大切です。
旅行や留学などで海外へ渡航または滞在をする場合、「自分の身の安全は自分の責任で守る」という基本姿勢さえ忘れなければ、留学生活は楽しく、実りの多いものになるはずです。また、事前に渡航先の情報収集や安全対策に努めることが大事です。渡航先の治安状況等は日本国外務省のホームページにアクセスして最新情報を得るよう心がけてください。
海外危機管理セミナーへの参加
海外渡航における安全対策の一環として、海外危機管理セミナーを主に1月と7月(年2回)に実施します。海外危機管理に関するスペシャリストをお招きし、海外で発生するトラブル・危機や安全対策について学ぶ機会ですので、ぜひ参加してください。
セミナーのアーカイブ動画はこちらから視聴できます(学内限定)
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海外旅行保険の加入
安全対策の一つとして、海外でのケガ・病気・事件・事故等に備え、渡航前には海外旅行保険や海外留学保険に必ず加入しましょう。自分に必要十分な補償をよく検討し、保険会社や保険プランを選択することをお勧めします。クレジットカード付帯の保険は、治療・救援に係る補償が適用外となるなど、補償内容が限定的な場合がありますので、注意してください。
なお、学生教育研究災害傷害保険(学研災)付帯の海外留学保険は、学研災を導入する大学の学生を対象とした海外留学保険で、割安な保険料で利用することができます。
海外旅行保険加入後に保険会社から発行される保険証書・ガイドブック等は必ず現地に持参し、保護者にもコピーを渡しておくと良いでしょう。
渡航登録サービス(在留届・たびレジ)
留学や旅行等で海外に渡航する日本人が増えており、そのため海外で事故・事件や思わぬ災害に巻き込まれるケースが増えています。万が一の事態に備えて、3ヶ月以上海外に滞在する場合は「在留届」の提出を、3ヶ月未満海外に滞在する場合は「たびレジ」へ登録をしてください。登録をしておくと、緊急事態が発生した際に、日本国大使館や領事館からメールによる通報や迅速な擁護が受けられます。
*旅券法第16条により、外国に住所又は居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、その住所又は居所を管轄する日本の大使館又は総領事館(在外公館)に「在留届」の提出が義務付けられています。
海外安全危機管理サービス(J-TAS)
福岡大学は、特定非営利活動法人 海外留学生安全対策協議会(JCSOS)の会員校となり、海外渡航中の危機管理と安全確保のために、渡航者と学校をあらゆる面で総合的にサポートする海外危機管理システムとして、J-TAS(JCSOS Total Assistance Service)を導入しています。
J-TASでは、渡航者が海外渡航中に遭遇する様々なトラブルや困りごとに対して、世界各国からフリーダイヤル、もしくはLINE無料電話から、24時間365日、日本語・英語により相談することが可能で適切なサポ-トを提供するサービスです。加入した渡航者の保護者も利用することができます。
(注意)本サービスは、海外留学の危機管理を支援するサービスであり、保険ではありません。実際にかかる費用(入院、治療、検査、カウンセリングなどの医療費・緊急移送費用等)については自己負担となります。そのため、本サービスと併せて、必ず海外旅行保険への加入が必要です。