2019年度ウオッシュバン大学(派遣)体験談


工学部電気工学科 2年次生  この研修では、多くの人と交流する機会を与えてくださっていたので、英語を使う頻度が増えたり、そこでの交流を通して、その後一緒にディナーに行ったり、ボーリングに行ったり、ビリヤードをしたりとイベントだけでの関係で終わらないような海外の友達ができました。現地の人と交流して分かったことは、聞くこと、伝えることの難しさです。私は日ごろ何気なく言葉を聞いているから気づかなかったですが、英語を聞き、それを日本語に変換し、返事を日本語で考え、英語に変換、と時間がかかるし、さらに少しでも知らない単語があると何を言われているかわからなくなるといった難しさを実感しました。それでも私は積極的な姿勢で取り組みました。1か月間という留学にしては短い期間ですが、多くの新しい経験、友達ができ、充実した非日常的な日々を過ごすことができました。この研修に参加して本当に良かったと感じました。この研修で学んだことは必ず自分のために繋がると思います。

経済学部産業経済 2年次生   私が今回の研修で感じたことはたくさんありますが、その中で特にいいなと感じたのはアメリカ人の人柄です。一度もしゃべったことのない人が笑顔で挨拶をしてくれたり、落とし物を探していると一緒に探してくれたり、扉を人が通り過ぎるまで支えて待っていてくれたり、何かしてあげると必ずお礼の言葉を言ってくれるなど、日本人にはない余裕を持っており、とても感動しました。自分の心の中では思っていても言葉としてはっきりと言わないと相手に伝わらないということを改めて実感することができました。また機会があれば海外へ留学したいと考えるようになり、これからも英語の勉強に力を入れていきたいと思っています。今回の研修は今まで感じることができなかったことを感じることができて本当に充実した1か月でした。この経験を生かして残りの大学生活を有意義にするための努力をしていきたいと思います。

法学部法律学科 2年次生  私がウオッシュバン大学で過ごした1か月間の研修はとても有意義なものでした。この1か月で私が得たものはアメリカでしかできない貴重な経験と研修メンバーとの深い絆です。初めてのアメリカ、全員見ず知らずの研修メンバー、初めての寮生活、英語しか伝わらない生活。最初は不安だらけで1か月やっていけるかとても心配でした。しかし、そんな心配は無駄足でした。ウオッシュバン大学は生徒数が少ないアットホームな大学で、私たちを温かく迎えてくれました。授業も少人数で一人一人を見てくれる良い大学だと在校生も話していて、みんな自由に生き生きとしている印象でした。アジア人ということで差別などされないか不安だったのですが、全くなく、目が合うと微笑んでくれたり挨拶してくれたり優しい人ばかりの大学でした。キャンパスはとても広くて、自然に囲まれていて穏やかで時間の流れがのんびりとしていました。在校生との交流、正規授業の聴講、パーティ、アメリカ企業の説明会、大学バスケットチームの試合観戦、カンザスシティ観光、ホームステイ、だくさんのイベントがあり、とても充実した日々でした。1か月は長くもあり短くもあり、間違いなく大学生活で一番充実しており楽しい時間でした。英語の勉強の課題や新たなモチベーションや目標もできたのでこの研修で得たものを無駄にせず、これからの大学生活に生かしていきたいです。

人文学部教育・臨床心理学科 2年次生  研修中は、大学内外、老若男女問わず、たくさんの方々と話したため、その中で会話のパターンや感覚を掴めたのは今回の大きな収穫でした。中でも、アメリカの友人と話していて将来の夢を尋ねられた時、私には明確な夢がないため「普通に企業に就職したい」と答えるとつまらなそうな顔をされてしまったのが大変印象に残っています。彼らに夢を聞くと、全員が明確な職業名で答えてくれました。その上その大抵が自らの専門科目に沿った将来設計をしており、中にはその道のサークルに所属している人やジャーナリストを目指していてもうすでに趣味で書き物をしている人もいました。最終日にスタッフのハイディと話す機会があったのでこのことについて話してみたところ、「(何かに対して)情熱を持っていることは、アメリカ人にとってはとても重要なことなのよ」というような返答をいただきました。つまり、アメリカのそういった風潮が、若者に将来の目標を持たせ、意欲的に学習させているのです。それだけではなく、アメリカのキャリア教育は日本よりも早い段階で行われているため、アメリカの若者は明確な将来の夢を持ちやすい、と学科の講義で教わったことがありますが、自分が何のために大学で学ぶのかを今回改めて考えさせられた気がします。今後は彼らの姿を思い出しながら、自らをより良い方向に成長させられるように励んでいこうと思います。